流星‐傷だらけの堕天使‐

　小さくて傷だらけの体をシャワーの水が消毒液のように滲みていた。

青みがかったウルフの髪

左右の耳に無数のピアス

派手な化粧

厚底の靴

全て本当の自分を見せたくない偽りの「ハルキ」だった。

「よしっと。」

　パーカーに袖を通してウォークマン、財布、携帯だけを持って街へでた。

「あ～春雪じゃん！」

どこからか甲高い声が聞こえた。

振り返るとそこにはちょっと前に街で仲良くなった麻衣がいた

麻衣自身はギャルだけどいい子。ただ、変な男がよくついてくる。

「久しぶり。」

「春雪がこの時間に街にいるの珍しいね！！」

「そうか？麻衣こそ男連れて何してんの？」

「あのね～今から酒パするの～春雪もくる？？」

　なるほど。やっぱりか

「いいよ、どうせ暇だし。」

　それから麻衣の連れが酒や煙草を買い誰かの家に行くことになった。