【完】ポーカーフェイスがお得意で

「...高校の時にね。」

「うん。」

「ずっと仲良くて好きだった男の子に振られたの。
全部社交辞令だったってくらいわかんないの?って。」

「そっかぁ。
でも、俺とそいつは違うって。」

「そうだけど...」

「ほら、やっぱ素直な柚愛ちゃんの方が可愛いねー。
敬語も取れるとこれまたいいね!」

「優疾さんのバカ...」

いいんです。

もうなんだっていいんです。

「俺に冷たかった分、何かお詫びしてよ。」

これまたニヤニヤしながら言う優疾さん。

「...今ならわかるかも。」

そのまま

"チュッ"

軽いキスをした。
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