【完】ポーカーフェイスがお得意で
「き...気づいてたの...?」
「あれ、図星?
柚愛ちゃん、やっぱまだ前の男のこと好きなわけ?」
ちょっとイラついてるのは気のせい?
優疾、嫉妬してる...?
「違う。
あの人のことは好きじゃないって...。
私が好きなのは優疾だけ。
あの人が残したのは、トラウマだけ。」
「んじゃぁ恋心は残ってないんだ。」
そう言って、私の頭を優しくなでてくれる。
「わかってる。
ちょっと嫉妬しちゃってゴメンね...
柚愛ちゃん、不安だよね。」
そのままギュッと抱きしめられると、
「安心して。
俺、柚愛ちゃんしか見えないの。」
そう、甘く甘く囁いた。