【完】ポーカーフェイスがお得意で

「ここ、高くないですか?」

「ん?値段が?それとも...」

「どっちもです。
高すぎます。」

上を見上げるととんでもない高さ。

そして中に入っているレストランは絶対超高級。

「私そんなに
お金持ってきたかな...」

「そんなこと言う人初めてだよ。
俺全部払うからいいのー。」

当たり前のように言う上田さん。

「悪いですよ。
今日は借りるかもですけど、
明日返しますから。」

「んじゃ別なことで返してよね。」

ちょっとニヤッと笑う上田さん。

「別なこと...?」

「あー。
ほんとに鈍感なんだね。
まぁ後からわかるって。」

そう言ってエレベーターに乗ると最上階のボタンを押した。
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