【完】グリム童話〜隠されたストーリー〜

そう言ってお婆さんが服とリボンに魔法をかけた。

その二つはたちまち今まで見たこともないようなドレスに変わった。
お婆さんはそのドレスを私に着せてくれた。そして髪の毛とお化粧も整えてくれた。

「すごい…これが私？」

私は鏡を見てびっくりした。

「さあ、最後にこの靴をお履き」

そう言って渡してきた靴は、ガラスの靴だった。

こんな綺麗な靴は見たことがないわ！

「ありがとう！心優しいお婆さん！」

するとお婆さんはにっこり笑って、ガボチャで馬車を作ってくれた。

「さあ、これに乗って城にお行きなさい。でも、これだけは忘れちゃダメだよ？12時になったら必ず戻ってくること！さもないと魔法が解けてしまう。」
とお婆さんが私に忠告をした。

「はい！わかってます。ありがとうございます」
私はお婆さんに手を振って別れた。