男の子だって恋しちゃう



「唯ぃー固まるなー」
「おっ…」
「おーいぶす眼鏡覗き変態野郎」
「聞こえてるぞばか」


1人浸っていると
怒鳴り疲れた美里が黙り込んだ唯人に
話しかけてきた



彼女の名前は高嶋美里
実家の隣に住む高嶋家の三女だ

両親の愛情とツワモノな姉2人の背中をみて育った美里の性格といえば
傲慢横暴我儘自己中心的かつ自由気ままなお転婆娘

難癖なんてつけるものではないけれど
それに16年間幼馴染として付き合ってきた俺は
いくら初恋の相手といえど
これまでの苦労から言える不満の愚痴は
つきることはないだろう


「いでででつねるなつねるなっ」
「唯人今あたしの悪口考えてたでしょう」


美里がいきなり頬をつねるもんだから
唯人の肩が跳ねた


「いってーな畜生…てかなに、裸のお付き合いっていうかっ服を着ろ服を」


はっとした美里はせっせと
ベットの上で固まるお相手の肌を
隠していった



はぁ……
お前も早く着ろってんだ
目のやり場に困る……



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