ひなたぼっこ~先生の、隣~ 【先生の休日】
妹尾も、もう少し自分のことだけを考えてくれたらなー・・・
「ちょっと、立川!今、入るタイミングじゃないでしょ!?」
「お粥冷めちゃうよ」
部屋の外からヒソヒソと声が聞こえる。
静かだから、ヒソヒソ話しても丸聞こえー・・・
「入っていいぞ。俺ちょっと外を散歩してくるから、妹尾頼むな」
安川たちが部屋に入るのと入れ違いで、部屋から出た。
「えー!!?病人の彼女残してどこ行くの!?サイテー」
「すぐ戻るよ。妹尾が起きちゃうから、安川は静かにしてろよ」
「何で私だけ!?」
「じゃあな」
静かにしろって言ったのに、背後がうるさい。
さずっとあの部屋にいると、妹尾も気を使うからなー・・・
寝てても気を使いそうだからな、アイツは。
「まぶし・・・」
外に出ると、太陽の光が眩しい。
森林の匂いなんか久しぶりに嗅いだ気がする。
毎日、毎日忙しすぎて感じるひまがないのかもしれないがー・・・
「気持ちいいな・・・」