ひなたぼっこ~先生の、隣~ 【先生の休日】
「・・・せい・・・先生?」
「・・・ん?」
身体を揺すられ、重い瞼を少しだけ上げた。
あれ・・・俺、いつの間にか寝ちゃってたのか?
「大丈夫ですか?先生」
妹尾が顔を覗き込んできた。
「・・・妹尾こそ、もう大丈夫なのか?」
「あ・・・はい。すいません、ご迷惑おかけして」
「いや・・・」
ベッドからゆっくり身体を起こし、髪を整えた。
窓の外を見ると真っ暗で、月明かりが部屋を照らしている。
「何時だ?」
「もう夜中の0時です」
「え!?」
一体、何時間寝てたんだ?
「あと、部屋の扉が開かないんですけどー・・・」
「あぁ・・・安川が鍵を閉めていったからな」
0時ってことは、もうアイツら寝てるよな?
「香奈が?どうして・・・」
「・・・さぁ」
朝まで開ける気なかったんだな。
「汗かいたからお風呂入りたかったのに」
「風呂なら部屋にあるって言ってたぞ」
ベッドから立ち上がり、部屋を散策する。
「あぁ、ここだ」
お風呂の電気をつけた。