ひなたぼっこ~先生の、隣~ 【先生の休日】
「ちょっ・・・泰葉、顔真っ青だよ!?」
「ん・・・」
驚いた声の安川と、朝と比べて力ない声の妹尾。
「大丈夫か?酔ったか?」
「妹尾さん、熱あるんじゃない?額の汗すごいよ」
立川が言った通り、妹尾の額は汗でびっしょり。
「朝は調子良かったんだけどー・・・」
「もう着いたから、部屋でゆっくり休んでなよ。先生、車はここでいいので妹尾さんを」
「あ、あぁ」
「泰葉の荷物、私が持っていくよ」
車から降りると、立川は別荘の鍵を開けに行き、安川は荷物を両手いっぱいに持っている。
後部座席から妹尾をおぶり、別荘の玄関へと向かう。
「すいません・・・先生」
「いいよ。気にするな」
背中から妹尾の体温が伝わってくるが、相当熱い。