青木くんにはご用心!!
2話 先輩には敬語を使いましょう
ピピピピピッ
「うーーーー朝かーー……」
毎朝8時にかけてるiPhoneのアラーム音で起こされ、欠伸をしながら私は起き上がる。
「ダメだ………まだ眠い………」
でも起きなきゃ…………
外の空気でも吸って目を覚まそう………
そう思った私はベランダへ出る。
春の初めとはいえ、まだ空気は冷たい。
「んあーーーやっぱ寒いなまだーー」
冷たい空気に当てられて少し目が覚めたかも。
ぐーーーっと私は背伸びをする。
「おはよう木崎さん。」
「ああ、おはようございます……」
いや〜隣人さんも早起きですな!!!
え?隣人?
「!?!?!?青木くん!?!?!?」
声の方を向くと隣のベランダからひょっこり青木くんがヒラヒラ手を振っている。