MOONLIGHT
「はっ!?郵便で送ればいいんじゃないですか?まだ、1週間くらいありますけど?」
今日は木曜日だ。
「いや、先方はお前に直接届けてほしいんだと。その日は、午後そのまま戻らなくていいから。」
意味わかんないし。
いや、本当はわかるけど。
だけど。
ぶッぶッぶッ――――
考え込んでいたら、神田先輩が凄いオナラをした。
えぇっ!?
空気清浄機がすごい勢いで反応し始めた。
真赤なランプがついて、Max状態。
ぶっ。
ぶり。
ぶりり。
ぶぅ、ぶぅ。
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶーーーーーーー。
「・・・・・・。」
信じられない…。
驚愕の表情で神田先輩を見ると。
空気清浄機を抱えようとしている。
「な、何するんですかっ。」
この状況で、今それをもっていかれたら…。
ひ、悲劇が…。
すると、ひきつった顔の私に神田先輩がニヤリと笑った。
「お前が、今の話承諾しないと、これ持って帰るからな?」
ぶぶっ、っぶぶぶーーー。
私は、もう・・・。
頷くしか選択肢は残っていなかった。