すき。っていえたら……。
また部活を再開したのは2年の終わりだった。
部活をするってここまでたどり着くまでに色んな葛藤があった。

柔道で、こんな、大ケガをして、正直怖くなった。見ることさえイヤになり、柔道を嫌いになった。


ある日、体育の時間に行くと、先生に言われた。

「どーしたん?笑笑」

「え?笑笑どうもしないですよ?」

ホントに別になんもなかったのに、先生はすごい笑いながら問い詰めてきた。

そしたら私は自分でもビックリした。
涙が出てきて、止まらなかった。


先生と倉庫のなかのソファで話すことになった。

「どーしたんや?」

「どーしたっていうか、もー。柔道が怖くて。もー嫌なんです。」

「そっかー。そりゃ怖いわなぁ。辞めるんか?」

先生はあっさりと辞めるんか?と聞いてきてビックリした。

「あんたがやめたら、葉流1人になんで?それはかわいそーなんちゃん。?」

「分かってます。やめるつもりはないけど、柔道を好きになれるかわかりません。」
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