ハジケロ!!


「勇気と慕情を司り、今日も僕は僕のまま!
家族に捨てられ早三年。会社に捨てられ今ニート。悪いのは僕じゃない!悪いのは社会だ、世間だ!

蔑みブラック!!」


テープレコーダーから流れるシャキーンという音と共に小林さんが決めポーズをとる。



「憂いと美貌を司り、今日も私はエステ通い!!
10代が何よ!20代羨ましい!!若いからってチヤホヤされてんじゃないよ!!気づけば私は、ミソッカツ。私も男が欲しいの!!

お局ピンク!!」


瞳に涙を浮かべて、歯を食いしばり、真紀子さんは三十路パワーをさらけ出した。

そして、
テープレコーダーから流れる音楽が突如変わった。


『♪プルプル音頭にのせられて〜、はぁ〜プルップル♪プルップル♪呑めや唄えやプルップル♪ルクップル♪プルッコギ♪』


金造じいちゃんがその音頭にのって、プルプル度を極限まで高める。

プルプル力13000だ。


「はぁ〜」
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