ハジケロ!!
「誰なんすか?アンタ…」
突然声をかけてきた上半身は体操服で下半身はタイツ姿の妙なオッサンに、吐き捨てるように尋ねた。
「ハッハッハ、私の名をいきなり聞くとは、かなりいいよ君ぃ!」
関わると大変めんどくさそうなので、無視して歩を進めた。
「待ぁちたまえっ!」
…ぁ〜うるせーな!このオッサン…
こっちはそれどころじゃねーんだよ…
背を向けたままの俺に対し、珍妙なオッサンは構わず話し始めた。
「病院からでてきて落ち込んでるとこをみると、さては死の宣告でもされたか!?」
その言葉に一瞬ドキッとして、俺は立ち止まった。
「うむ…やはりそうか。私のサーチアイは確かだった」
「………」
高鳴る鼓動に動揺は隠せなかった…
高性能なサーチアイに対しても動揺は隠せなかった……