ハジケロ!!


「死の宣告を受けたのだな…?」


俺は振り返り、珍妙なオッサンを見るとコクンと頷いた。


「よし!こっちへ来たまえ!」


そう言ってオッサンは、俺の服の襟首を掴むと強引に誘導した。


「痛てっ、痛えって!オッサン!!普通引っ張るなら手とかだろっ!?」


「君は黙って付いて来ればいい!」


そう言いながらもオッサンは強引に俺を引っ張る。
ふと目をやったオッサンの体操服の背中にはゼッケンが貼り付けられており、

ゼッケンには、
"小森"と書かれていた。

小森って名前なのか、このオッサンは?
美咲ちゃんと一緒の名字だな…


五分程歩いた、いや引っ張られた先には、大きな公園があって、そこにはオッサンと同じく珍妙な三人の人が居た。
< 6 / 21 >

この作品をシェア

pagetop