ハジケロ!!
「皆、喜べ!新しいメンバーだ!」
俺を引っ張っていたオッサンは、俺を離すと他の三人にそう告げた。
「メンバー!?メンバーって何のっ?」
訳のわからないといった顔をする俺に対し、一人のオッサンが俺に歩み寄ってきた。
「君が、新しいメンバーですか?よろしく!僕は、蔑みブラックの小林だ。」
そう言って、全身黒タイツの見た感じ40前後のオッサンは俺の手を握り、激しく上下する。
「私は、お局ピンクの真紀子よ。よろしく!美味しそうな子ね。」
上下、真っピンクなジャージを着た、見た感じ三十路な女性は、俺を見てペロリと舌を回した。
何だ…、何なんだ…?この異様な人たちは…?
そして、三人目が俺に近づく。
ゆっくりと。
それはゆっくりと…。
「あ〜、わしゃあの、あ〜、……何だったかいのぉ、小森さん?」
プルプルと、とてもプルプルと小刻みに震えた老人は、杖を付きながら、小森とゼッケンの貼られたオッサンに尋ねた。