ハジケロ!!


「皆、喜べ!新しいメンバーだ!」


俺を引っ張っていたオッサンは、俺を離すと他の三人にそう告げた。


「メンバー!?メンバーって何のっ?」


訳のわからないといった顔をする俺に対し、一人のオッサンが俺に歩み寄ってきた。


「君が、新しいメンバーですか?よろしく!僕は、蔑みブラックの小林だ。」


そう言って、全身黒タイツの見た感じ40前後のオッサンは俺の手を握り、激しく上下する。


「私は、お局ピンクの真紀子よ。よろしく!美味しそうな子ね。」


上下、真っピンクなジャージを着た、見た感じ三十路な女性は、俺を見てペロリと舌を回した。


何だ…、何なんだ…?この異様な人たちは…?


そして、三人目が俺に近づく。

ゆっくりと。

それはゆっくりと…。


「あ〜、わしゃあの、あ〜、……何だったかいのぉ、小森さん?」


プルプルと、とてもプルプルと小刻みに震えた老人は、杖を付きながら、小森とゼッケンの貼られたオッサンに尋ねた。
< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop