@cake
【僕の母の名前は美恵といいます。
恵美さんとは腹違いの姉妹にあたるそうです。】
僕は美恵も母が倒れ、美恵の父は別の女と再婚した。
そしてできた子供が恵美さんだ、ということを話した。
「すごい話だね……。」
「ああ、信じられねえよな。」
同情しているのだろうか。同情など不必要なのに。
僕は気にせずに続けた。
【先日、僕の母が倒れ、テーブルの上に住所と名前が書かれた紙が置いてあったんです。】
「それを見てここに来たってことだろ?」
僕ははい、と答えた。