シークレットLOVE
「ひかるは家に帰らねぇの?」
うっ…
そうきましたか…
「おれ、家無いんだよね…うち、本当に貧乏で家が立ち退きになって」
「え、親は?」
「…母親は死んじゃったし、父親は失踪中」
「ま、マジか…」
啓は苦笑いを浮かべる。
葵も幸人もびっくりしてる。
そう言えば、3人に話すの初めてだっけ?
まぁ、当然だよね。
こんな重たい話。
「…じゃあ、俺んち来る?」
「え?」
葵の家?
行ってみたいけど、邪魔になったりしないかな…
「使ってない部屋もあるし」
「え…で、でも…」
「はい、来るに決定。遠慮とかしなくていいから」