シークレットLOVE
「今日から夏休みの間お世話になる、藤井ひかるです」
「きゃー!すごく可愛い子じゃない、葵!」
葵のお母さんが抱きついてきて、私は固まる。
「母さん、ひかるが驚いてるから…」
「はっ!ご、ごめんなさい…葵の母親の由美です」
「あたし、笑です!小学1年生です!」
か、可愛い~!
「とりあえず、上がってちょうだい」
由美さんの後に続いて、リビングに入る。
「渚、電話で話したひかる」
葵が、ソファに座って、本を読んでいた男の子に話しかける。
「弟の渚。今、中3」
「藤井ひかるです。よろしくね」
「…どーも」
素っ気ないけど、ちゃんと挨拶してくれる。
それにしても、葵と渚君、2人共そっくり…