シークレットLOVE
襖の前にくると、葵が振り返る。
「ここがひかるの部屋」
中は、和室の客間になっている。
「わぁ!こんなに広い部屋使っていいの?」
「当たり前だろ。それに、部屋はここしか空いてないし…それとも…俺と一緒に寝る?」
「?!…え、遠慮しときます!」
艶やかな笑を浮かべて言ってくる葵に、慌て答える。
「ふっ。慌てる姿も可愛いな」
クスクス笑いながら言う葵を見て、顔が熱くなる。
葵ってば、また、こういう恥ずかしい事をサラっと言う~!
葵は何とも思ってなくても、何気なく言う一言で、色々考えてしまう自分が恥ずかしい。