シークレットLOVE
「笑も行きたい!ひかるちゃんと一緒に行く!」
私達がリビングを出ようとしていると、笑ちゃんが抱きついてきた。
「ひかる、笑も一緒でいいか?」
「もちろん!じゃぁ、一緒に行こっか」
「うん!」
手を出すと、笑ちゃんが握ってくれる。
笑ちゃんって、本当に可愛い~!
再び、葵に続いてリビングを出ようとして、ふと立ち止まる。
そして、振り返って渚君に呼びかける。
「渚君も一緒に行かない?」
「え、俺?」
「うん。あ、読書のじゃまだったらいいんだけど…渚君もいた方が、楽しいと思って」
渚君が、少しびっくりしたみたいに、私を見つめる。
あれ…?
私、何か変なこと言ったかな。
首を傾げていると、
「…じゃあ、俺も行く」
そう言って、立ち上がった。