シークレットLOVE
「うわぁ…混んでるね…」
「確かに」
葵と一緒に売店に来たはいいものの、売店の前には、長蛇の列ができて、なかなか買えそうにない。
「ここしか買う場所ないし、並んでようか」
さっきのこともあって、なかなか葵の事が見れない。
「ひかる、聞いてる?」
「き、聞いてるよ!」
ひー!
やっぱり、葵の顔が見れない!
視線はそらしたまま、葵に答える。
「なんか、ひかると目が合わないんだけど」
「き、気のせいだよ!」
葵が私の顔をのぞきこんでくる。
私は葵の視界から逃れようと顔をそらす。
それでも葵の顔はどんどん近づいてくる。