わたしの中の　私
この生活が続くうちに、毎日、２人分の食事を用意するのが当たり前になり、部長が訪ねて来るのを心待ちにしている自分がいるようになった。

そのことに私は気付いたら、ますます部長に対する思いが強くなっていくのが分かってしまった。


『別に、〈好きとか付き合って〉とかって言われた訳ではない。』


『部長はきっと体だけの関係だと思っているんだ。』


何も言う訳でもなく部長は私の家に来るので、部長の考えていることがさっぱり分からなかった。

しかし、部長にその事を問いただす勇気も私にはない。

それに自分の気持ち伝える勇気もない。


『もし部長に自分の気持ちを伝えてしまったら、部長との関係が終わってしまい、二度と私の家に来てくれなくなるかも知れない……。』

先が見えない不安にどうすればいいか分からなくなった。

















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