わたしの中の 私
ベッドでうつ伏せになりながら、結局は部長のことばかりを考えていた。

そんな時チャイムが鳴る。

モニターには部長が写っていた。

私は玄関の扉に足が向いていた。


『……会いたい。』


気づいた時には、扉を勢いよく開けていた。


「矢嶋さん!」


私は部長の首に手を回し入れ、抱きついていた。

私の行動に戸惑う部長。


「……どうしたんだ?」


我にかえった自分のした行動に急に恥ずかしくなり、部長から離れた。

しかし部長は手にしていた鞄を床に乱暴に投げ、私を抱き寄せキスをした。
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