わたしの中の 私
ジュエリーショップをあとにした。
この後も予定がびっしり埋まっていた。
予定を入れたのは部長なんだけど……。
午後からは、私の実家に二人で挨拶行くことになっていた。
昨日は急展開でプロポーズされたが、直後、
「明日は優葉の実家に挨拶に行くから、連絡いれておいてほしい。」
部長は本気で私と結婚しようとしていることは理解できた。
しかし、心の準備というものが全くできていない私には、部長の考えていることが理解するのに時間がかかる。
「……挨拶……ですか?」
「そうだよ。結婚するからには、優葉のご両親に認めてもらう必要があるしな。」
すぐそばで笑みを浮かべている不調にドキドキしながら、震える手で実家へ電話をかけた。
「会わせたい人がいるの。明日帰るけど、大丈夫?」
「……明日の午前中、お母さん、美容院に行かないといけないわね。」
耳元で母の鼻歌まじりの上機嫌の声が聞こえていた。
通話が終わると、私に耳を近づけて会話を盗み聞きしていた部長が、肩を揺らし声をおしころして笑っていた。
この後も予定がびっしり埋まっていた。
予定を入れたのは部長なんだけど……。
午後からは、私の実家に二人で挨拶行くことになっていた。
昨日は急展開でプロポーズされたが、直後、
「明日は優葉の実家に挨拶に行くから、連絡いれておいてほしい。」
部長は本気で私と結婚しようとしていることは理解できた。
しかし、心の準備というものが全くできていない私には、部長の考えていることが理解するのに時間がかかる。
「……挨拶……ですか?」
「そうだよ。結婚するからには、優葉のご両親に認めてもらう必要があるしな。」
すぐそばで笑みを浮かべている不調にドキドキしながら、震える手で実家へ電話をかけた。
「会わせたい人がいるの。明日帰るけど、大丈夫?」
「……明日の午前中、お母さん、美容院に行かないといけないわね。」
耳元で母の鼻歌まじりの上機嫌の声が聞こえていた。
通話が終わると、私に耳を近づけて会話を盗み聞きしていた部長が、肩を揺らし声をおしころして笑っていた。