わたしの中の 私
次の日は部長の実家に挨拶に行くことになっていた。

朝食を済ませ、私の実家をあとにした。

母は


「矢嶋さん、遠慮せずにいつでも遊び来てちょうだい。」


バックミラー越しに映る母は、見えなくなるまで手を振っていた。


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