わたしの中の 私

よく部下の子を誉める話が出てきていた。


「須賀優葉って子がね、真面目でさぁ、それでいて可愛いくてね。私のお気に入りなのよ。」


酒の席でよく話題が出てきた。

始めは興味など全くなく、話題にも入らず話しを流して聞いていた。

しかし何度も聞くうちに、須賀のことが目に入るようになってきた。

仕事ぶりも真面目で可愛い顔をしているで、周りの評判もすこぶる良かった。

徐々に気になるようになっていた。

それにいち早く気づいたのは清香だった。


「あの子、彼氏いるよ。」


釘を刺されたので、その時は何のリアクションを起こさなかった。