わたしの中の 私
Ⅵ 1年後
私と亮太は半年前に結婚し、今は矢嶋優葉に名前が変わる。
最近ようやく、矢嶋さんと呼ばれることに慣れてきたが、気をぬいてしまうと一瞬誰が呼ばれているのか分からんこともある。
以前は矢嶋さんを呼んでいたが、今は亮太と呼ぶようになった。
新居は結婚式の前に二人で決めたマンションに暮らしている。
少しでも二人で長い時間過ごしたいからと亮太の意見を取り入れ、会社近くに住んでいる。
私の本心も亮太と同じだけど、恥ずかしくて心にしまったままだ。
「……どう、動いた?」
亮太は、仕事から帰ってきて早々スーツ姿のまな私に聞いてくることが今の日課となっている。
「……だって3ヶ月だよ。動くわけないよ。」
私のお腹の中には、亮太との間の赤ちゃんがいる。
つわりがひどく、一時期会社を休んだりしたことも
あったが、最近ようやく落ち着いてきたばかりだ。
「あまり、無理するなよ。」
私のお腹と頭を優しく笑顔で撫てキスをしてきた。
亮太の左手薬指には、私とお揃いのプラチナの
結婚指輪が光っている。
最近ようやく、矢嶋さんと呼ばれることに慣れてきたが、気をぬいてしまうと一瞬誰が呼ばれているのか分からんこともある。
以前は矢嶋さんを呼んでいたが、今は亮太と呼ぶようになった。
新居は結婚式の前に二人で決めたマンションに暮らしている。
少しでも二人で長い時間過ごしたいからと亮太の意見を取り入れ、会社近くに住んでいる。
私の本心も亮太と同じだけど、恥ずかしくて心にしまったままだ。
「……どう、動いた?」
亮太は、仕事から帰ってきて早々スーツ姿のまな私に聞いてくることが今の日課となっている。
「……だって3ヶ月だよ。動くわけないよ。」
私のお腹の中には、亮太との間の赤ちゃんがいる。
つわりがひどく、一時期会社を休んだりしたことも
あったが、最近ようやく落ち着いてきたばかりだ。
「あまり、無理するなよ。」
私のお腹と頭を優しく笑顔で撫てキスをしてきた。
亮太の左手薬指には、私とお揃いのプラチナの
結婚指輪が光っている。