"Another time"




君がいなくなって
もう1ヶ月たったよ。


私は怖くて開けられなかった
君からのクリスマスプレゼントを

開けたんだ。



小さな箱の中には
小さな香水と手紙がはいっていた。



ーーーーーーーー

咲へ

咲、咲のことだから、

咲がこの手紙を読む頃には
もう俺はいないのかもしれないな。

もしかしたら
読んでいないかもしれない。

俺は悪性の腫瘍ができて
気づいたときには手遅れで、

もう、
死ぬのを待つことしかできなかった。

あと余命2ヶ月といわれたとき

咲のことが頭から離れなかった。
どうしても咲にはいえなかった。

ずるいって思うかもしれないけど
咲と過ごせて幸せでした。
もう思いのこすことはないって思った。

咲と会えて嬉しかった。

傷つけてしまってごめんなさい。

でも、ありがとう。


そう書いてあった。



もう枯れてしまったとおもっていた
涙が止まらなかった。
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