白の王子と黒の女王
天龍神に戻ると華恋が外を見ながら訪ねてきた。

「ここのことは、わかったか?
大河のやつは、左腕に虎が龍に噛み付いてる刺青がある。
気をつけろよ。

もし、何かあったらいつでも言え。
私たちが守ってやる」


ちょっと待てよ!
男が女に守られるなんて恥。

俺が華恋を守りたい。とか言えるはずなく。

「大丈夫。
自分の身を守る術くらいは持っているから」

「お前なぁ!!!
そんなに甘い世界じゃねーんだよ!
わかってんのかよ!!?」


華恋の瞳は怒りと悲しみが混ざっていて見えた。

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