白の王子と黒の女王
 舞side

純平が来て2日。5月に入った。
早くも私は限界。黒龍に向かって上から説教。

もともと舞は短期だから、みんなも薄々気付いている。

舞が近いうちに仕掛けるって。
凛李も情報が出てこないと苛立っていた。

拓哉がキレるのも時間の問題だろう。

1ヶ月後、消えてしまうのなら、今すぐ可愛がってあげないと。

「舞はもうやるけどー、、、咲良は?」

「そおやなぁ。
純平くんには、隠し事がある。今よめたのはそれだけや。
隠し事なんて、危険な存在やね?」

「危険な存在?隠し事?
それは早く、処分しなきゃじゃーん!!」


咲良は不気味に微笑んで

「私はあの子、嫌いやお。
見てると闇に、どおしようもなく落としたくなる」

そう言った。


< 25 / 53 >

この作品をシェア

pagetop