白の王子と黒の女王
「こーんこん!舞だよ?
純平、いや白龍さんはいますかぁー?」

心部屋の扉をノックしながら尋ねると、向こう側から声がした。

「いるけど。どーしたの?」

「かちゃ。へへー。1人かな?
ちょっと呼び出したくて!明日、屋上に朝8時!
待ってるよーん!!」

「どうしたの、急に」

「ううん!絶対に来てね。
もし来なかったら、こうするよ?」

舞はあらかじめ隠し持っていたハサミを純平に向かて投げた。
だけど、、、

「あ、ごめんね。手が滑っちゃった!
でも、とっさにしゃがむなんて、運動神経抜群じゃーん!
じゃあ、待ってるから?」

舞は確信した。
純平くんが只者ではないことを。
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