白の王子と黒の女王
「はあっはあっ」

ダメだ。このままだとギブアップで負けちゃう。

「このままじゃ、ケリはつかなそうやな」

「っっるさい!舞が負けるわけない。」

咲良が言っていることは正しい。
ただそれを、認めるわけにはいかない。

「じゃあ、こういうのはどうだ?
今は8時30分。あと30分でちょうど一時間になる。
つまり、9時までがタイムリミット。
それまでに純平が倒れなかったら、舞。お前の負け」


華恋の提案は最適だった。

「分かった!舞はやる!!!」

純平に一発でも当てるには、もうこれしかみちがない!


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