彼の事が好きすぎる私。
「先輩、どこで食べますか?」
「しいっ、秘密の場所行こ」
「秘密な場所?」
亮は花梨の手を軽くひっぱり屋上の人影がいない奥の方へと進む。
そこは屋上へと入口の建物があるため影になっており肌寒く、あまり人がよってこない所だ。
「先輩、ここで食べるんですか?」
「違う違う。俺が行きたいのはこっち」
亮が案内したのはこっそりと影にある梯子だった。
「花梨、上って」
花梨は梯子に手を付き上っていく。
「大丈夫?」
「はい、平気です」
梯子を上るとそこは屋上からさらに上の場所だった。
「うわぁ……」