彼の事が好きすぎる私。
「あー、残念ね亮ちゃん。せっかく私避けの彼女作ったのに振られちゃうなんて。私も罪な女ね」
「ふざけんな!!」
亮は香苗を壁際に押さえつけた。
「いいか、この学校に2度と来るな!俺に連絡もするな!お願いだからもう会わないでくれ!」
「そんな『お願い』聞けると思う?亮ちゃんは私と一緒にいればいいのよ。あんな普通な女より……」
ばんっ!!と大きな音がする。
亮が壁を思いっきり叩いたのだ。
「黙れ!!お前みたいな女が1番嫌いなんだ。俺の事をイケメンだの賢そうだの自分の基準でみる女が!」
「……あの子だってそうかもよ?」
「花梨は違う」
「なんでそう言い切れるのよ」
「……昔花梨には会ったことがあるんだ。あいつは覚えてないだろうけど」