彼の事が好きすぎる私。

『もし迷子になったらこのリンゴ飴の屋台の前に着てね。このリンゴ飴屋さんすごく目立つし亮好きだから覚えているでしょう?』

それなら分かる。亮は花梨の手を引きリンゴ飴の屋台を目指した。

「花梨ちゃんもう大丈夫だよ。俺のお母さんがすぐ近くにいる」

「本当?」

「うん本当」

実際に亮のお母さんは屋台の前にいた。

「お母さんあの子迷子なんだけど……」

「花梨!」

「お母さん!」

花梨はお母さんと呼んだ人物に駆け寄った。

「よかったぁ……」

ぎゅっと花梨を抱き締める。

「あのね、亮くんがね、花梨の事助けてくれたの」

花梨は亮を指で指す。
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