彼の事が好きすぎる私。
一通り話終えると花梨はさすがに落ち着いていた。
「……どうしてその女の子が私だと思うんですか?」
「笑顔が一緒なんだ。あの後俺は公園でもう一度その子を見かけた。笑顔が光っていてお前みたいだった」
ぎゅっと強く抱き締める。
「仮の彼女だって言って悪かった。それはその……香苗を追い出す口実っていうか……その……」
うまく言えない
なんてもどかしいんだ。
「別にお前の事嫌いじゃないし……」
「ふふっ…」
「何笑ってんだよ、人が必死なのに」
「いえ、実はその昔話にはある続きがあるんです」
「続き?」