彼の事が好きすぎる私。

2人は念願だった近所の夏祭りへと来ていた。

花梨ははりきって浴衣を着せてもらい亮とのデートを楽しんだ。

「亮さん、今年は受験生ですからあまりデート出来ませんねぇ」

「そうだなぁ、まあ大学推薦で取れそうだから何とかなりそうだけど」

リンゴ飴の屋台にやって来て購入し食べる。

「私、小さい頃リンゴ飴好きでした」

「やっぱり?おいしいよな」

亮はあることに気づく。

「花梨、顔べたべた」

「えっ!?」

「食べんの下手くそ」

おたおたしている花梨が可愛らしい。

……だから苛めたくなんのかな。

ぺろっと花梨の頬を舐める。

「り、亮さん!?」

「動かないでよ。今舐めてあげるから」

ゆっくりと頬を舐め、そして唇へと移動する。

ゆっくりと唇を吸う。

……愛しい。

「もう亮さんたら……」

「花梨がそんな可愛いから悪いんだろ」

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