私立黒川高等学校


「ところでたっちゃんや」
「なんだいしゅくちゃんや」
「明日補習なのだけれどその後迎えに来てやくれないかい?」
「なにゆえ」
「ドキドキ☆気になる彼とお泊まり会!今日、親2人ともいえをあけるんだ…辰史君っよかったらあたしの家こな」
「きっも!きも!なんだお前きも!」
「へへー昨日のAVあたりただったー」


最近女子が自撮りをするときの
顎下に手を添えて上目遣いのあのポーズをしながらもともと高音がちな声質を裏声をだしさらに高音にしながらのそのセリフ
ツボに入った辰史が腹を抱えて笑うのをいいことに、秋人はそのポーズのままぱっちりふたえのくりっとした目をぱちぱちと瞬きをした


ほんとにこいつばかだ
ばかすぎて言葉もでない
おっ思い出したらっぶふっ!



どうにも一度ツボに入るとなかなか抜けられない性分な辰史は
頭から離れない秋人の不気味な可愛らしさに腹を抱えて笑った




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