貴方の視線。





私は頭が混乱して、鞄を持って学校を出た。


どうやって家に着いたかもよく覚えていない。




先に帰っちゃったことだけ
太一にメールをした。





なんで橋本君は私に
親友の彼女にキスしたんだろう?


ふざけてしたのかもしれない。

誰かと間違えたのかもしれない。





私は、考えて、考えて、


........なかったことにした。




次の日からできるだけ、
橋本君には近づかないようにした。
それに、なるべく普通に接するように頑張った。




橋本君もいつもと何ら変わらない。



....やっぱり誰かと間違えたんだ。



心の奥がほんの少しチクっとした。







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