当て馬ならし
六角形のガゼボの中心には
柱があって
その柱に沿う様に
ベンチが設置されている。
とりあえず座ろうとしたとき、
柱の向こうに人の気配がした。
先客がいたのかなぁと、
そちらに回り込みながら声をかける
「すごい雨です・ね・・うぇっ!」
姿を認識した瞬間、
思った以上の拒否反応が出た。
長い脚と腕を組んでベンチに深く腰かけ
黒いローブのフードは深めに被っているが
でも、忘れもしないその黒い髪と眼鏡の淵が見える。
・・・ラル王子・・・
もう、がっかり通り越して
茫然自失・・・
あの形のいい唇が少し開いて
「チッ・・・」
舌打ちされた
ぐぬぬ・・・・
なぜだろうかなぁ?(怒)
舌打される理由がわからない(怒)
この庭は確かに
あなたの国のモノであるでしょうけど
雨宿りした他国の姫に舌打するほど
ここに来てほしくないなら
このガゼボを『黒ローブ眼鏡以外立ち入り禁止』
とかって札たててたらいいでしょ!
拳を握り・・・
黒ローブ野郎から離れるように
柱の反対側のベンチにすわる。
柱があって
その柱に沿う様に
ベンチが設置されている。
とりあえず座ろうとしたとき、
柱の向こうに人の気配がした。
先客がいたのかなぁと、
そちらに回り込みながら声をかける
「すごい雨です・ね・・うぇっ!」
姿を認識した瞬間、
思った以上の拒否反応が出た。
長い脚と腕を組んでベンチに深く腰かけ
黒いローブのフードは深めに被っているが
でも、忘れもしないその黒い髪と眼鏡の淵が見える。
・・・ラル王子・・・
もう、がっかり通り越して
茫然自失・・・
あの形のいい唇が少し開いて
「チッ・・・」
舌打ちされた
ぐぬぬ・・・・
なぜだろうかなぁ?(怒)
舌打される理由がわからない(怒)
この庭は確かに
あなたの国のモノであるでしょうけど
雨宿りした他国の姫に舌打するほど
ここに来てほしくないなら
このガゼボを『黒ローブ眼鏡以外立ち入り禁止』
とかって札たててたらいいでしょ!
拳を握り・・・
黒ローブ野郎から離れるように
柱の反対側のベンチにすわる。