当て馬ならし
今朝は、結局ハトナに起こされる前に
目が覚めた。

見納めになるかもしれないと
昨日の丘から城下町を
眺めながら体を動かす。。

汗を流していると、
警備の交代時間になって
仕事が終わった兵士が2名
ハトナから事情を聴いて
稽古に付き合ってくれた。

ピコランダの兵士は
豪快で勇猛だった。

結局は兵士二人の格闘を
鑑賞させてもらい。
ぶつかり合う筋肉に興じた。

最後は、腕相撲をして
両手でも勝てず
笑いながら稽古は終了。

兵士たちは当たり前のように
「また勝負しましょう」と言って
笑ってくれた。

今日が最後になるかもしれないと
知っているだろうに
明るく去っていく彼らに
感謝して自然と頭が下がった。
< 141 / 437 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop