当て馬ならし
「早速ではありますが、
 王子とのワルツ稽古の予定をお
 伝えいたします」
私は明後日の午前中だった。
その後の予定はまた
御付のメイドから
そのつど詳しく伝えられる。

そんな緊張感のなか
晩餐会はお開きとなった。
アル王子は最後に退出する私たちに
生真面目な顔で一礼してくださった。

ほんとうにいい人なんだなぁ
そして、
どうでもいいけど、
その横で肩肘ついて
長い脚を組んで
ダレまくってる黒ローブのあいつ
なんでいるんだろうまったく・・・

主賓に見送られながら
それぞれのメイドに付き添われれて
部屋に戻っていく。

お互いを意識しまくっているのに
みんな上品に微笑み合って分散していく。
大人な対応だなぁ、
ちょっと怖気づいてる感じの子もいたけど
表面的には穏やかに
気を張って対応してる。

部屋を変わる姫も数人いるらしく、
廊下をメイドたちが慌ただしく動いている
私は初日のタシーの働きのお蔭で、
変更なし!さすがよタシー♪
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