当て馬ならし
マッサージが終わって
リラックスしてる私に
ハトナがハーブティーを入れてくれた。

ふとベッドのサイドテーブルに
置いてある本が目に入った・・・

そうだ、この本
返した方がいいのだろうか?

これからもいることになったのだから、
ここに置いててもいいだろうけど
あの書庫にある他の本も読んでみたい。

『適当にもってって適当に返して』

ぶっきらぼうだったけど
優しさが見え隠れしていたのに・・

まさか、姫である私が
あんなに嫌われているなんて
思わなかった。

それが私個人に対するもじゃないっ
てのが分かっていても
疑われて、そして嫌悪の対象であることは
変わらない。
それは、つらい・・・
< 153 / 437 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop