当て馬ならし
「私はアル王子とお見合いをするために
 この国に来たのよ!
 将来の旦那様の為に
 必死になってなにが悪いのよ!!
 私の仇名は
 あなただって知ってるでしょ?! 
 7か国よ、
 7か国で当て馬になってきた。
 今度こそって思ってなにがいけないよ!
 こんな私を差別することなく
 対応してくれるアル王子に、
 全力で私の持てる力を全部つかって
 必死になって惹きつけようとして
 何が悪いのよ!
 この国が好きになってきてて、
 この国にいたいって思って
 何かダメなわけ?!!
 あんたに対して
 一度だって誘惑しようなんて
 思った事ないから
 自惚れないでよ!!!」

はーはーと一気にまくし立てた私は
息が上がっていた。
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