当て馬ならし
おずおずとその手を取る
すると腰の腕が
さらに私を彼に引き寄せる
シフォンのドレス越しに
左半身が彼の温もりを感じる。
接したのが背中側でよかったと
跳ねてる心臓を
落ち着かせる様に
一度目を閉じて小さく深呼吸
目をあけて
そしてゆっくりと
腰の手に右手をそえる
微かに音楽が流れ出す・・・
それは私の頭の中だけで
流れているはずなのに、
まるで彼にも聞こえるように
同時に最初の一歩目がでる
前へ進む自分が・・・軽い・・・!
脚が自然に次の目的地に
向かって走る
感動して彼を見上げると
見下ろす彼と目が会った
やっと落ち着いていたのに
また・・・顔が熱い
でも、確かこれは振り付けだ。
そうだ、ここで見つめあるように
なってるから・・・
そう思うのに夜の闇のような瞳に映る私が
見えるそんなに近いところに彼はいるのだ。
促されてターンする私
何度か回ったところで、
その手を驚くほどの強引さで
引き寄せられる
まるでパズルのピースが合うように、
ここに嵌る運命だったようなホールド
優しさの中にある力強さ
背中を支える腕の安心感に
寄り添うように
自然に美しく背中が反る
そして、ふわっとした浮遊感の中
私にも翼があると思えるほど
軽やかに視線の高さが上がるリフト。
着地したら逆側へターン
回る景色にふわりと優しく微笑む
彼がいて・・・
あぁ、王子様だったんだなぁ
そんな風に認めざるをえないほどの
気品が眩しかった。
すると腰の腕が
さらに私を彼に引き寄せる
シフォンのドレス越しに
左半身が彼の温もりを感じる。
接したのが背中側でよかったと
跳ねてる心臓を
落ち着かせる様に
一度目を閉じて小さく深呼吸
目をあけて
そしてゆっくりと
腰の手に右手をそえる
微かに音楽が流れ出す・・・
それは私の頭の中だけで
流れているはずなのに、
まるで彼にも聞こえるように
同時に最初の一歩目がでる
前へ進む自分が・・・軽い・・・!
脚が自然に次の目的地に
向かって走る
感動して彼を見上げると
見下ろす彼と目が会った
やっと落ち着いていたのに
また・・・顔が熱い
でも、確かこれは振り付けだ。
そうだ、ここで見つめあるように
なってるから・・・
そう思うのに夜の闇のような瞳に映る私が
見えるそんなに近いところに彼はいるのだ。
促されてターンする私
何度か回ったところで、
その手を驚くほどの強引さで
引き寄せられる
まるでパズルのピースが合うように、
ここに嵌る運命だったようなホールド
優しさの中にある力強さ
背中を支える腕の安心感に
寄り添うように
自然に美しく背中が反る
そして、ふわっとした浮遊感の中
私にも翼があると思えるほど
軽やかに視線の高さが上がるリフト。
着地したら逆側へターン
回る景色にふわりと優しく微笑む
彼がいて・・・
あぁ、王子様だったんだなぁ
そんな風に認めざるをえないほどの
気品が眩しかった。