当て馬ならし
もうすぐ終わってしまう・・・
終焉に向けてステップは
緩やかになっていく
握り合った右手を強く握り直す
背中を支える彼の左腕が
腰に回って引き寄せられる
彼の胸に頬をあて、
私の右手はすべるように
彼の首筋に触れる
動きが止まり・・・
彼の手も自然に私を抱き寄せる
音楽は静かに消えていく・・・
耳に残るのは彼の心臓の音
包まれるように抱きしめられる
温もりと鼻をくすぐる
石鹸の香りが心地いい
甘えるように彼の胸板に唇を寄せる
ゆっくりと彼の右手が動いて
私の顎を彼の綺麗な指が持ち上げる
見上げるとそこに深い深い青がある
その奥にある妖しい光に
誘われて目が離せない
漏れる吐息が熱い
求めているもの
求められているもの・・・
それが触ようとする場所が
空気越しに温もりを感じられるほど近づく・・・
―キシッ
爪先立とうとして床が鳴った
!!!!!
バンと彼を突き放した!
終焉に向けてステップは
緩やかになっていく
握り合った右手を強く握り直す
背中を支える彼の左腕が
腰に回って引き寄せられる
彼の胸に頬をあて、
私の右手はすべるように
彼の首筋に触れる
動きが止まり・・・
彼の手も自然に私を抱き寄せる
音楽は静かに消えていく・・・
耳に残るのは彼の心臓の音
包まれるように抱きしめられる
温もりと鼻をくすぐる
石鹸の香りが心地いい
甘えるように彼の胸板に唇を寄せる
ゆっくりと彼の右手が動いて
私の顎を彼の綺麗な指が持ち上げる
見上げるとそこに深い深い青がある
その奥にある妖しい光に
誘われて目が離せない
漏れる吐息が熱い
求めているもの
求められているもの・・・
それが触ようとする場所が
空気越しに温もりを感じられるほど近づく・・・
―キシッ
爪先立とうとして床が鳴った
!!!!!
バンと彼を突き放した!