当て馬ならし
外に出て振りかえる。

さっきまで私たちを
映してたあの大きな窓越しに
彼の背中が見えた

柱によりかかる彼の右手が
頭を抱えている
大きくため息をついたように
肩が動く・・・

後悔・・・だろうか・・・・

だったら・・・私は
・・・どうなのか・・・
これ以上思考を回すと
なにかとんでもない方向に
行ってしまいそうで・・・

とにかく何も考えるな!
考えるな!!!
心の中で唱えながら部屋まで帰る

本を忘れてきた
それにはきずいたのに・・・
心が覗けるとこを
忘れている自分に
気が付かなかった・・・
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