当て馬ならし
あれだけの悪意をまき散らしながら、
ここまで表面上穏やかに行動できるのは、
相当の余裕があるからだ、
そしてその余裕は、
何かを企てているなら
その成功を確信しているから

私の一族の経験により
導き出した答えには・・・
この能力を理解しないものには
説得力も何もない。

せめて、なにか証拠があれば・・・

彼の周りを探るにも、
私が彼に興味をもつ事が
普通はあり得ないだろう
話しかけるにしてもきっかけもない・・・

ジフェルが紹介されて
他にも2人紹介される
その間も私はジフィルの心を探っていたから、
それに気が付くのが遅れた。

夕食が運ばれてくるので
一旦能力を閉じて、
ただ眼だけは紫のローブが
席に着くのを追っていると・・・

その隣に黒いローブが見えた・・・
まるで吸い寄せられるように、
眼鏡の奥の瞳と目が会う
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