当て馬ならし
他の姫達の彼への評価に、
心の中で異を唱えてしまった。
その思考の言い訳を口にだす
「もしかしたら
 義理の弟になるかもしれない方だし、
 アル王子の弟さんという事は
 似ている部分もおありになるかも
 しれませんわよ?」
なんだか、非難した姫にイヤミを
言うみたいな口調になった。
『ぐぐ・・っ』て感じで睨まれてしまった・・・

あーなにやってんだ・・・

反感を意図して買うのは平気だけど、
これは無駄な事をしてしまった。
だからフォローのつもりで
ちょっと悪戯っぽく
「でも、未来の兄の嫁に対して、
 もっと優しくしてもいいんじゃない
 って思うわよね!」
そういうと、そうよねぇーと
一気に同調して和む姫君たち・・・
なんとか反感は返品できたかな?
でも・・・
・・自分の言葉に何故か心が軋んだ・・・
< 244 / 437 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop